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北朝鮮各地に植えられているスローガンの木。金日成主席や金正日総書記の言葉やスローガンが刻まれた木だが、それを切って木材として売り払っていた地方政府の幹部が摘発され、公開銃殺されたと、複数の内部情報筋が伝えた。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)延社(ヨンサ)郡の幹部は、郡内の木を切って木材として中国などに輸出し、外貨稼ぎを行っていた。この地域は、金日成氏と妻の金正淑(キム・ジョンスク)氏が日本の植民地支配に抵抗してパルチザン活動を行っていたところで、抗日闘争史跡物が多数存在するが、そこにあるスローガンの木も伐採し、売り払っていた。

朝鮮労働党の組織指導部は、この事件を非常に重く見て、幹部の思想闘争会議(他人から批判され続ける一種の吊し上げ)を行った上で、関連した幹部に重い処分を下した。

朝鮮綾羅(ルンラ)888貿易会社(かつての錦繍山議事堂経理部)の咸鏡北道支部の外貨稼ぎの総責任者を勤めていたオ・ムンヒョク氏は、スローガンの木を含めて2万立米の木材を中国に密輸していた容疑で、7月23日に公開処刑された。

政府機関、各道、市の労働党責任秘書、人民軍関係者など多くの幹部が列車で現地に送り込まれ、処刑を見守ったという。

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また、延社郡のトップにあたる人民委員長、貿易部長、山林経営所所長、三長(サムジャン)税関の職員らは無期懲役刑を宣告され、朝鮮労働党延社郡委員会トップのチャン・ヒョンチョル責任秘書は、出党(労働党を除籍)され、他の地方への追放処分を受けた。

韓国で北朝鮮への支援活動を行っている「良き友」の情報筋によると、処刑されたオ氏は、道内の風光明媚なところに別荘を建て、「将軍様のご配慮」などと言ってベンツを乗り回し、夜な夜な若い女性を引き入れ、保衛部や保安署の関係者に近寄らせないなど、贅沢三昧の生活を送っていたが、スローガンの木の伐採まで含め、検閲(査察)の際に明らかになり、極刑が言い渡されたとのことだ。