インタビュー対象者:黄海道海州居住者で中国の親戚を訪問
インタビュー日時:8月中旬
1.最近は何で生計を立てているのか
アメ売りをしている。砂糖を買ってアメを作って売っている。一日に10キロ程を売るが、1日の儲けは千ウォン程度だ。
2.市場で儲けが少ない商売は?
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面飲食は何とか商売になるが、これ以外は商売にならないと思えば良い。麺も沢山作って売りたいが、電気が無いので作ることもできない。10〜15キロ程度を売る様だが、千ウォンから千五百ウォン程度が残るという。
3.市場の取り締まりについて
取り締まりは以前と変わらないが、商売人が取り締まり員と揉める回数が貨幣改革以前よりも増えた。取り締まり員も商売人の怒りを買ったため、強力に取り締まりる事が出来ない状況だ。
揉め事が起きると野次馬らは商売人の味方になって、煽るほどだ。取り締まり員の肩を持つなんて恐ろしくて誰もしない。
先日、海州市場で30代男性がパンを盗んで逃げた事件があった。商売人が泥棒を捉える様に大声を張り上げ、安全員がこの泥棒を捕まえた。安全員が連行すれば済む問題だったが、市場のど真ん中で泥棒を滅多打ちにした。
野次馬も集まりだし、経緯を知った人々が安全員に殴るのを止める様に声をかけた。生活苦からの盗みであり、この様な人をそこまで殴る必要は無いだろうと止めた。安全員も瞬く間に集まった人々に圧倒されたのか、殴るのを止め泥棒を連行していった。
4.若者の流行について
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面娘が友人と誕生日パーティーをしたのだが、YK(若者の間でKPOPを意味するスラング)を歌うと聞いた。最近はKPOPが主流のようだ。ダンスや英語も当然含めてだ。総合大学に通う友人を通じて知ったと聞いた。総合大学に通う学生は幹部の子息が多く、韓国の文化に詳しいという。最新のKPOPやドラマ、映画を熟知している。外付けハードに保管をしており、取り締まりに引っかかった場合には3000ドルの罰金で釈放されるという。
カネが無いと死ぬ可能性もある。それでも若い子はやりたい事をしたいと言っている。最近は北の映画や音楽には興味も示さない。韓国式の表現や発音を真似、これがトレンドになっている。
5.国家機関で一番パワーのある部門は
安全部では経済監察課だろう。商売を締まりる部署だが、不法販売物も押収をする。商売人は押収された物を賄賂を渡して取り返すが、これは新規購入よりも安いからだ。経済監察課にいればカネは儲かる。保衛部では外事課だと思う。華僑や個人旅行者を管理し、個人旅行者はパスポートの発給を受けるためには500ドル以上を渡さなければならない。
これが集まればとてつもない金額になるだろう。党では責任書記、組織書記、組織部長がパワーがある。人民委員会では労働課と大学募集課、1課募集課(喜び組みなどを管理)の力が強い。労働課は人員配置を担当し、大学募集課は大学推薦を行っている。これ以外は一般人と変わらないと思っても良い。賄賂を受け取る事が出来ないので、一般人と同じでしかない。