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「特類栄誉軍人は海外の援助団体からもらった三輪バイクに乗っているが、一般の栄誉軍人は市場で買った松葉杖や、咸興(ハムン)矯正器具工場で買った義足を使っている」

「先天性不具はもちろんのこと、工場で働いていて両足を失ったり、脊髄を損傷したりした一般労働者は、三輪バイクを市場で買うしかない。100ドルから200ドル(約1万1000円〜2万2000円)ほどするが、カネがなければ外出できず家に閉じこもるしかない」(情報筋)

北朝鮮では1980年代まで、栄誉軍人とその家族は、充分な配給と年金が支給されるなど手厚い福祉の対象となっていた。ところが、1990年代に起きた未曾有の食糧難「苦難の行軍」で配給システムが崩壊して以降、支援が受けられなくなり、自らの力で生き抜くことを強いられた。