「市の労働党幹部を訪ねて『軽労働職場』(障害者が働く職場)の指導員になりたいと伝えたが、『不具は幹部事業の対象にならない』と断られた」(ファンさん)
不具とは、かつて日本や韓国でも使われていた障碍者を指す言葉だが、現在では差別用語とされている。一方の北朝鮮では比較的最近まで公式な用語として使われていたようだ。朝鮮障碍者支援協会は、1998年の創立から2003年に障碍者保護法ができるまで「朝鮮不具者支援協会」という名称を使っていた。そのため、この記事でもあえて「不具」という言葉を使用する。
90年代に暗転
平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋は、市内の通りや市場では、松葉杖を持った栄誉軍人の姿を頻繁に見かけるとして、次のように語った。