今月2日、朝鮮半島を強打した台風7号のコンパスは、瞬間風速52.4mを記録するなど雨よりも強風による被害が大きかった。
北朝鮮は1日、異例的に台風の北上によって1日夜から北朝鮮の一部地域で200?以上の降水が予想されると藍?オた。また台風警報を発令し、「人民経済や各部門、全地域では台風と洪水による被害を最小限に押さえる徹底した対策をたてなければならない」と4回に渡る警告放送を行なった。
新義州の洪水からの復旧も終っていない状況で再び台風被害が発生すれば、被害は拡大するしかない為だ。しかし、台風7号は強風を伴った反面、朝鮮半島に留まった時間は短かった。北朝鮮でも雨よりは、強風による被害が予想される。
特に黄海南・北道は台風の影響圏内にいたため、強風被害が少なくないと思われる。北朝鮮当局は未だ台風の被害内容を公開していない。
最近入国した咸鏡南道出身の脱北者キム氏は、「北朝鮮は山が多く風による被害が激しくないと考えがちだが、そうではない。山の谷間をぬって風がより一層強くなり、被害を拡大しやすい」と話した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面「2000年代初めに咸興市で強風によって電信柱が倒れ停電が発生し、路面電車が断線するなどの被害が発生した」と自身の被害経験を基に説明した。「屋根が飛ぶ被害を防ぐ為に屋根に鉄板を敷くが、これまでも飛ばされ人命被害が発生した例もある」と付け加えた。
また他の脱北者も「谷間をぬった風が農作物をなぎ倒す被害が深刻。この様な風をゴール風と呼ぶ。トウモロコシ畑は見るも無残な姿になる。また、断線によって停電が数日間続く事もある」と話した。