一連の取り締まりは、金正恩党委員長の方針に基づくものだ。金正恩氏は、昨年12月に行われた朝鮮労働党第5回党細胞委員長大会での演説に続き、1月1日に発表した「新年の辞」でも、ブルジョア反動文化や非社会主義、つまり韓流ドラマの視聴を含めた違法行為、風紀びん乱行為について、「根絶やしにせよ」との指示を発している。
(参考記事:美貌の女性らが主導…北朝鮮芸術家「ポルノ撮影」事件の真相)一方、北朝鮮において取り締まりの強化は、取り締まる側のカネ儲けに繋がる。拷問の中止、刑期の短縮、釈放などをちらつかせ、容疑者とその家族からワイロをゆすり取るチャンスが増えるからだ。