「カネはあるか?なければ死ぬぞ」…金正恩「拷問部隊」の恐喝手口

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裁判では、「韓国にいる者との会話はすべて国家機密の漏洩に該当しうる」「中国キャリアの携帯電話を所有することそのものがスパイ行為に問われうる」と断じられたうえで、被告らは刑法63条の祖国反逆罪、同64条のスパイ罪により、懲役7年から11年の実刑判決を受けた。

この話が伝わり、中国から様々な商品を取り寄せる密輸ブローカーや、韓国に住む脱北者からの送金を北朝鮮の家族に届ける送金ブローカーは、逮捕を恐れて営業を中断している。また、親しい人から個人的に「中国や韓国に電話をかけたい、携帯電話を貸して欲しい」と頼まれても貸さなくなっている。相手が保衛部の協力者であるおそれがあるからだ。

一方、平壌のデイリーNK内部情報筋によると、大都市を中心に、韓流取り締まりを担当するタスクフォース「109常務」が活動を活発化させている。取り締まりがあまりにも厳しいため、ほとんどの人が韓流ドラマを見るのをやめたという。「朝、目が覚めて聞こえてくるのは『また誰かが捕まった』という声だ」(情報筋)。