2017年に国連安全保障理事会が採択した対北朝鮮制裁決議は5本。これは、内戦中にある南スーダンへの制裁決議と並び、また、朝鮮戦争だった1950年に北朝鮮に出された制裁決議4本を上回る。
制裁決議で課せられた義務を履行するため、世界各国は北朝鮮への禁輸、外交や通商関係の断絶・縮小、北朝鮮労働者の追放など様々な措置を取った。中でも、北朝鮮が貿易の9割を依存している中国は、ほぼ全面禁輸に近いほどの措置を取っている。
制裁が北朝鮮に与える影響について様々な見方がある中で、デイリーNKは中国の吉林省で貿易業に従事している北朝鮮人男性、ハン・ミョンフン(仮名)さんとのインタビューを行った。
ハンさんは、制裁品目が次々と増え商売上がったりの状態なのに、北朝鮮当局から「忠誠の資金(上納金)」を送るよう催促され、「お先真っ暗」だと嘆いた。インタビュー内容は次のとおりだ。