実際に警備を強化しているのは別の場所で、そこで大勢が一網打尽にされる事例が発生したという。また、恵山(へサン)市では「行商に行く」と言い残して家を出て、他人の家に数十日間身を隠し、脱北の機会をうかがっていた家族が、川岸で逮捕される事件も起きている。

家宅捜索も強化されている。数日に渡り人気(ひとけ)のない家があれば、保安員(警察官)が人民班長(町内会長)立ち会いのもとで鍵を壊して中に入り家宅捜索を行う。家財道具がそのままになっていれば、単に行商に行ったものと判断してそれ以上の捜索は行わないが、少しでも怪しいと感じれば家中をひっくり返し、捜査範囲を広げて逮捕してしまう。

情報筋によると、昨年1月初旬に逮捕された人は30〜40人だったが、今年は元日の1日だけで逮捕者が20数人となった。さらに中国から強制送還されてくる人まで含めると、取調室と留置場が足りなくなり、保衛部も保安署も新年から忙しそうにしているとのことだ。

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