南北会談に合わせ

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は8日付で、「民族自主の旗印を高く掲げるべきだ」と題した論評を配信。9日に板門店で南北高位級会談が開かれるのに合わせ、南北関係は「わが民族の内部問題」であるとする立場を強調した。

論評は、「民族自主は、民族問題、統一問題の解決において必ず堅持すべき根本原則である」としながら、「北南関係は、あくまでもわが民族の内部問題として、北と南が主人となって解決すべき」と主張した。

国際協調をけん制

それに続き、「こんにちの朝鮮民族は力が弱かったため外部勢力に国権を奪われ、亡国と分裂を強いられた昨日の弱小民族ではなく、自力で祖国統一を実現し、自己の運命を切り開いていくことのできる英知に富む力のある民族になった」と述べている。

主語が「朝鮮民族」となっていることから、北朝鮮だけではなく韓国も含めた主張と言える。韓国は、従軍慰安婦など歴史問題で日本との間に葛藤を抱え、在韓米軍の高高度迎撃システム(THAAD)配備問題で米中の板挟みとなっているだけに、ナショナリズムを刺激するメッセージは、韓国世論の一部に強くアピールし得る内容と言える。

論評はまた、情勢が複雑であるほど「民族問題、統一問題の解決において自主の原則を堅持するのがなおさら重要である」と指摘。「朝鮮半島と地域の支配者として君臨しようとする外部勢力の干渉と専横」を絶対に容認してはならないとして、韓国と米国など国際社会との協調をけん制している。

論評の全文は次のとおり。

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