北朝鮮は3日、来月9日に開幕する平昌冬季五輪への代表団参加問題を議論するため、金正恩氏の指示により、同日午後3時(日本時間3時半)から南北軍事境界線がある板門店の連絡ルートを再開した。北朝鮮は2016年2月、韓国の朴槿恵前政権が南北経済協力事業・開城(ケソン)工業団地の操業を全面中断したことに反発し、板門店の連絡ルートを遮断していた。
同日午後、対韓国窓口機関・祖国平和統一委員会の李善権(リ・ソングォン)委員長が朝鮮中央テレビに出演。金正恩党委員長が「平昌五輪への代表団派遣問題を含め、(五輪)開催に関連した問題で南側と連携するよう、板門店の連絡ルートを開通することを指示した」ことを伝えた。
韓国統一省によれば、同日の午後3時半に板門店の連絡ルートを通じて北朝鮮側から電話があり、同3時50分まで通信状態の点検などを行ったという。