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今月19日から二日間に渡る豪雨によって、鴨緑江が氾濫し新義州で大規模な浸水被害が発生した。

北朝鮮は今月21日、朝鮮中央通信を通じてこのニュースをいち早く伝え、『金正日の命令』による当局の迅速な対応を伝えた。水害による住民の動揺を事前に防ぐための布石と言われている。

実際に新義州の代表的な穀倉地帯の黄金坪の農耕地域の多くが浸水し、穀物生産に大きい打撃が予想される。経済難・食糧難による住民の不満が高まると考えられる。

また、9月の労働党代表者会を控えて体制の結束に注力している北朝鮮としては、今回の水害が『体制不満』を加重させ後継構築に困難をもたらすと判断した可能性も考えられる。

北朝鮮がこの様な大規模水害を対内外に迅速に報道し、体制宣伝に利用したケースは今回が初めてではない。

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食糧難による大規模な餓死の兆候が見えた1995年8月にも、新義州とその周辺地域には800mmの豪雨による水害が発生し、当時もこれを迅速に報道した。当時も朝鮮中央通信などは水害を報道し、金正日の称賛宣伝に積極的に活用した。

「金正日将軍様が陸海空軍部隊に直ちに動員命令を下し、航空機と水陸両用車、高速輸送艇まで動員し、人命救助や防災活動を初めとする救助造戦闘を直接指揮した」と宣伝した。

新義州出身の脱北者は「1995年の水害で家、畑など残った物が一つもなかった。当時、国連から救護物資を提供されたが、金正日が水害に遭った人民の為に支援したと宣伝していた」と話した。

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