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両江道駐屯の国境警備隊は、兵士たちに2ヶ月から3ヶ月の長期休暇を与えているという。故郷に帰って食糧を調達する「食料確保休暇」というのがその名目だ。軍部隊では、畑を耕して不足する食糧を少しでも補おうとしているが、作況があまりよくないようだ。収穫期の10月には、あちこちの畑で落穂ひろいをする兵士の姿が目撃され、民間人から「なんと気の毒な」と同情されている。

困窮しているのは軍官(将校)も同じだ。本人は商売をするわけにはいかないので、家族が自宅で飼っていた家畜を市場に売りに行ったり、夫が部隊でもらった靴、石鹸などの配給品を持って村々を売り歩いたりしているという。

それにしても、なぜ食糧価格が下落しているのだろうか。理由の一つとして挙げられるのは、当局が農民から奪い取る軍糧米(軍に送る穀物)の量が減らされたことだ。