北朝鮮の朝鮮中央通信は26日、日本の安倍政権が「防衛計画の大綱」見直しに向けた議論を進めていることに対して「再侵略の前奏曲」と非難する論評を配信した。

安倍政権は防衛力整備の指針となる「防衛計画の大綱」の改定に向けた作業に着手しており、来年は議論が本格化すると見られる。

論評は、安倍晋三首相と小野寺五典防衛相が、「北朝鮮が核・ミサイル開発を大きく進展させ、中国は軍事力を増強し、ロシアも北方での活動を活発化させている」などと主張したことに言及し、「われわれと中国、ロシアの『脅威』から『国民を守るために』防衛計画を全面見直し、修正すべきだということである」と指摘した。

つづけて、「やはり、島国一族特有の意地悪な気質はどうしようもない。国際社会が罵倒するように、他人に食い下がって自分の利益をむさぼるのは日本の悪習である」と非難した。

また、安倍政権が「周辺脅威」を騒ぎ立てているのは、「軍事大国化へ突っ走る自分らの犯罪的正体に『合法』のベールをかぶせて海外膨張に公然と乗り出すということとして、再侵略の前奏曲に違いない」と強調した。

その上で、「過ぎ去った歴史は、列島で『周辺脅威』云々が引き続き響き出るほど、それだけ日本の右傾化、軍国化が急速に進められ、再侵略熱気が高まるということを示している」とし、「国際社会は、他人にかこつけて侵略の刀を研ぐ日本の動きを警戒心を持って対すべきであろう」と警告した。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

日本の「周辺脅威」云々は再侵略の前奏曲 朝鮮中央通信社論評

【平壌12月26日発朝鮮中央通信】日本当局が「周辺脅威」に取り上げて2018年の年明けから「防衛計画の大綱」見直しのための論議を本格化すると公言した。

首相の安倍と防衛相の小野寺は、「北朝鮮が核・ミサイル開発を大きく進展させ、中国は軍事力を増強し、ロシアも北方での活動を活発化させている」とし、「真に必要な防衛力のあるべき姿を見定めたい」と言った。

言わば、われわれと中国、ロシアの「脅威」から「国民を守るために」防衛計画を全面見直し、修正すべきだということである。

やはり、島国一族特有の意地悪な気質はどうしようもない。

国際社会が罵倒するように、他人に食い下がって自分の利益をむさぼるのは日本の悪習である。

人類に非難されている20世紀の血なまぐさい侵略蛮行についてまで西欧帝国主義からアジアを解放するためであったと強弁を張る破廉恥な日本であると思うと、どんなほらでも吹くであろう。

日本が追求する究極の目的は、敗戦国、戦犯国として交戦権はもちろん、軍事力も持てないようになっている「特殊の国」から戦争を行える「普通国家」になってまたもや海外侵略に出ようということである。

その実現のための「合法的名分」に「周辺脅威」云々を持ち出している。

安倍一味はすでに、2013年末に日本を取り巻く安全保障環境の悪化を云々し、「安全保障」の重点を国内安全から「国際安全」に拡大した「防衛計画の大綱」を作成した。

ここでわが国を「重大な不安定要因」に規定し、朝鮮の「弾道ミサイル」に対する「対処能力の総合的な向上」を図り、「自衛隊」武力に機動展開能力と共に海兵隊の機能を付与するということなどを明記した。

これによって軍国化と再侵略の道に障害となる政策的、法律的障害物を一つ一つ除去して軍事費を大幅増強し、「自衛隊」の海外軍事作戦範囲を拡大した。

朝鮮半島有事の際に介入する名分と軍事的条件も完備した。

最近は、「敵基地攻撃能力」の保有と地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の導入に狂奔する一方、中国とロシアの縦深地域まで打撃圏内に入れた射程1000~5000キロの中距離弾道ミサイル保有について騒ぎ立てている。

問題は、今後10年程度の防衛力整備指針になるとしていた「防衛計画の大綱」をなぜ繰り上げて修正する劇を演じるかということである。

「集団的自衛権」行使の容認と米国産兵器購入の増加、日米協力などの問題が今回の見直しの焦点になるという事実が日本の下心を如実に見せている。

これは今後、日本がわれわれと周辺諸国にかこつけて侵略準備をいっそう促すということを宣言したこと同様である。

日本が折に触れて騒ぎ立てる「周辺脅威」云々は、軍事大国化へ突っ走る自分らの犯罪的正体に「合法」のベールをかぶせて海外膨張に公然と乗り出すということとして、再侵略の前奏曲に違いない。

過ぎ去った歴史は、列島で「周辺脅威」云々が引き続き響き出るほど、それだけ日本の右傾化、軍国化が急速に進められ、再侵略熱気が高まるということを示している。

国際社会は、他人にかこつけて侵略の刀を研ぐ日本の動きを警戒心を持って対すべきであろう。---

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