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脱北者が韓国に定着する過程で、社会への適応や金儲けまで韓国社会で円滑な生活をするには困難が多い。この様な実情から子供の世話する時間と余裕がないため、『放置』される脱北青少年が多い。

両親の関心の欠如が脱北青少年の学業の不振、学校への適応の失敗をもたらし、学業の放棄にまで至る場合が数多い。しかし、学校、市民団体、ボランティアなどがこの様な脱北生徒のケアーを行う努力が増えている。

この努力の中で最でも大きな効果を上げていると評価されるのが、『脱北学生1:1メンタリング』プログラムだ。

脱北青少年教育支援センターのイ・ヒャンギュ研究企画チーム長は、「脱北青少年1:1メンタリング学習が全国的に拡大している。1:1メンタリング学習が学業を大きな力になった様だ」と強調した。 このプログラムは脱北学生と先生が共に行う学習指導プログラムだ。

1:1メンタリング事業は、教育科学技術部が各市道教育庁に財政支援を行い、各教育庁は脱北青少年が所属する学校に財政支援を行う。在学中の脱北青少年1人当りにつき年間29時間を基準とし、支援金58万ウォンが支給されメンタリングを行う先生の活動費に充填される。

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1年間の指導を行った教師への支援費としては非常に不足しているが、去年よりも増額されている。個人の時間を割いて指導している教師らは、ボランティアで行っていると言える。

 #学習教育だけでなく、文化・生活教育まで
◆1:1脱北学生のメンタル教育のお手本のキム・ミヨン先生

サンウォン小学校の教師のキム・ミヨン先生は、学期中に週に1回、毎回2時間、夏休みなどの時には1週間に6〜7時間を脱北学生を対象に1:1の学習を行っている。夏休みの間のケアーは義務ではないが、個人的な時間を費やしてでも子供たちを教えている。

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同先生は「学期中には時間が少ないため、子供たちの学力の向上に大きな期待はできません。それで、夏休みなどを利用して家庭訪問を兼ねて子供たちを教えています」と話した。

同先生が担当している学生のタウン(仮名)ちゃんの家を訪ねた。タウンちゃんはキム先生に、「一緒にお手玉遊びしてから勉強しよう」と、おねだりする。タウンちゃんは「先生は上手ですから、難しいのを見せてください」、「先生、今回失敗したら駄目ですよ」と、親しく話す。キム先生は学習指導をする前に、必ず子供たちと一緒に遊ぶ時間を作る。

全ての教師にキム先生の様に自分の時間を費やしてまでキメ細かく指導することを求めるには、無理がある。多くの場合、担任の先生が脱北学生の指導を担当するが、実は、脱北学生以外にもケアーしなければならない生徒や行政業務が多い。

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このため、脱北学生と教師の関係は形式的で短い時間になる可能性がある。キメ細かい配慮と関心が必要な脱北学生を集中的にケアーできないのが現実だ。

ソウル江北地域の脱北学生の教育を担当しているテラン小学校の教師のチン・ジョンヒ先生は、「担任教師が担当しているため、細かいケアーが難しい。だからと言って、ケアーを疎かにしているとは言える状況ではない。しかし、メンタリングをやるとやらないでは、大きな違いがある」と強調した。

「脱北学生のケアーはキメ細かい関心と配慮と、教師の犠牲を求められる。このため、脱北学生に関する講演・研修を通じて教師の理解を深めることに力を注いでいる」と話した。

「脱北学生のメンタリングプログラムが全国的に広がり、家庭訪問も行っているため、今後はプログラムが改善され、参加する教師も増えると思う」と話した。(続く)