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北朝鮮当局が貨幣改革で朝鮮中央銀行に預金した金額に限り、50万ウォンを上限とし100:1の比率で交換を行うと公告した。

内部消息筋は「朝鮮中央銀行が8月1日から2週間に渡って、個人預金を100:1で換算し払い戻す措置を発表した。最大で50万ウォンまで払い戻す」と話した。

昨年11月に貨幣改革を断行した際に貨幣を100:1で交換し、世帯当り15万ウォンを上限に決め残りの金額は中央銀行に預金するように規定した。当局が預金を促したが、以前の貨幣改革で銀行の預金を没収された住民らの多くはこれを信じなかった。

今回の措置は、貨幣改革後に個人の保有資産が急減し生活が苦しくなった背景があり、現金支援を通じて生活苦の解消を狙ったと見られる。また、住民の購買力の弱化が市場の不況に直結し、これの解決に向け通貨量の増加を狙った可能性もある。

中央銀行を通じた預金返還措置を発表したが、住民の反応はイマイチだ。同消息筋は「既に物価が貨幣改革前に戻っており、米は1000ウォンだ。最大で50万ウォンの貯金から5千ウォンの返還を受けても米5キロしか買うことができないのに、何の意味があるのか」と話した。

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米の価格が20ウォンだった時代ならこの様な措置に意味があったが、物価が50倍に跳ね上がった今では一ヶ月分の方配給効果しかいない。「やむを得ず貯金をした人は5千ウォンを受け取る為だけに銀行での手続きが煩わしく、返還に応じるか迷っている様だ」と話した。

また、平壌では食糧未配給が4ヶ月目に突入し、平壌郊外の住民と軍務員の家族らが生活苦を訴えている事が分かった。 4月から配給が中断し、パワーのある機関や特殊対象者(栄誉軍人など)を除いては配給を受けていない。

「平壌と新義州は食料事情が良い方だが、ジャガイモで飢えを凌ぎ1日2食で食いながら得る家庭が増えている。8月までは自給自足せよとの指令のため、各自の職場での努力も行っているが、個人の生活力で乗り切っている状態」と話した。