北朝鮮当局に昨年身柄を拘束され、今週になり昏睡状態で釈放された米国人学生オットー・ワームビア氏(22)の治療チームが15日に記者会見し、同氏が昨年3月の判決直後に昏睡状態に陥ったのは「ボツリヌス中毒症のため」とした北朝鮮側の主張を事実上、否定した。
治療チームによれば、同氏にはボツリヌス中毒症の形跡は見られないという。また、脳に広範囲にわたる損傷がみられるものの、その原因はまだ不明のままだと発表した。
「ビデオ撮られた」
北朝鮮を観光中に拘束されたワームビア氏は、ホテルから政治スローガンの書かれた掲示物を盗んだことが「反共和国敵対行為」に当たるとされ、昨年3月の裁判で15年の労働教化刑(懲役)を言い渡されていた。