昨年7月に韓国に亡命したテ・ヨンホ元駐英北朝鮮公使は、25日にソウルで海外メディア向けに行った記者会見で、「(北朝鮮は)監視社会であるため軍などによるクーデターの可能性はほぼないが、人々の不満は高まっており、民衆が蜂起する可能性はある」と指摘した。
また、テ氏はこうした見方を補強する説明として、「かつて取り締まりが始まれば逃げていた商売人たちが、(当局の警告を)無視して商売を続けるようになった」「こうした小さな抵抗が、いずれ政治的なものへと変化する可能性がある」と強調した。
筆者は、テ氏のこの話に何ら異論はない。可能性はどこまでも可能性だが、それが「ゼロ」でないことは確かだろう。ただ、北朝鮮の民衆が蜂起する可能性は日に日に高まっているとしても、それが成功する可能性の方はどうだろうか。