1950年代の「8月宗派事件」と並び北朝鮮最大の大粛清と言われているのが、1990年代後半に起きた「深化組事件」だ。これに巻き込まれた高級幹部など2万5000人が処刑または追放された。
社会安全部(現人民保安部)監察課に勤めていた脱北者、パク・ムニル氏がその実情についてNK知識人連帯の機関紙「北側の村」の最新号で詳しく語った。パク氏は「金正日は政治殺人劇を操った事実を隠して、部下たちの盲目的な服従で権力を守った。歴史は金正日の罪悪を忘れておらず、金正日こそ裁きにかけなければならない最大の犯罪者」と述べた。