北朝鮮にとって「手ごわい相手」と言える米国の要人が相次ぎ訪韓した。とくに2人の「女傑」の動向は、金正恩党委員長を神経質にさせている。
ひとりは8~11日に滞在し、洪容杓(ホン・ヨンピョ)統一相や尹炳世(ユン・ビョンセ)外相らと会談したパワー国連大使だ。尹氏らとの会談で主要な議題となったのはもちろん、国連安全保障理事会での対北制裁決議案である。
政治犯収容所の恐怖
安保理には中国とロシアという制裁慎重派の常任理事国がおり、制裁決議をどれだけ強力なものに出来るかは、ひとえにパワー氏の交渉力にかかっている。