北朝鮮当局が、海外からの送金を住民に届ける、いわゆる「海外送金ブローカー」の取り締まり強化に乗り出した。体制安定のため、情報流入、流出を防ぐ狙いがあると見られるが、むしろ体制を揺るがしかねない状況が懸念される。米政府系のラジオフリーアジア(RFA)が伝えた。
RFAの対北朝鮮情報筋によると、保衛部(秘密警察)は最近、国境地域での大々的な取り締まりに乗り出した。
携帯電話による中国や韓国との通話を取り締まるのは従来どおりだが、韓国の聯合ニュースによると、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の茂山(ムサン)で、当局のおとり捜査にひっかかり、韓国と電話をしていた人10数人が逮捕されたという。
海外から北朝鮮に流れる年間約11億円
注目すべきは、今回の取り締まりでは「海外送金ブローカー」が狙い撃ちにされている点だ。その意図はなんだろうか。