核実験と長距離弾道ミサイルの発射に対し、強力な制裁で応じた国際社会。その成否のカギを握るのが、北朝鮮が経済的に大きく依存する中国であるのは周知の通りだ。
中国も国際社会の期待に応えなければならないと思ったのか、国連安保理で制裁が決議されて以後、北朝鮮船舶の入港を禁止するなど、歩調をあわせる姿勢を見せている。
(参考記事:北朝鮮船舶、中国港で入港禁止…中国が本気で制裁に乗り出した?)(参考記事:金正恩氏の「統治資金」をブロックせよ!…制裁で狭まる北朝鮮包囲網)
ただし、中国の現時点での措置は「我が国は本気で制裁に取り組んでいる」というアリバイ作り、もしくは一過性のものである可能性も捨てきれない。また、中国はこうした措置を通じて、北朝鮮の出方を慎重に見極めていると思われる。
(参考記事:北朝鮮当局者「外貨持ち出し違反」で中国に摘発)一方、強まる中国の対北朝鮮制裁に対して、今度は北朝鮮側が報復を始めたかのような動きを見せている。