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平安南道(ピョンアンナムド)順川(スンチョン)にある国営工場「炭鉱機械工場」の一部が、トンジュ(金主=新興富裕層)などの個人事業者に賃貸されているとデイリーNKの内部情報筋が伝えてきた。

市場経済が拡大する北朝鮮だが、ついに個人資本が国家の生産設備にまで進出しはじめたようだ。平安南道の内部情報筋は語る。

「炭鉱機械工場の一棟が、トンジュに賃貸されており靴が生産されている。工場側からすれば、工場の倉庫を貸して『トボリ=より稼ぎ』を実践すれば工場の収入源になり工場幹部にとっても利益だ」

「トボリ=より稼ぎ」とは、工場、企業所が与えられた原料と労働力を活用して国指標を達成することや利益活動を表す言葉だ。工場側は利益を第1に考えるので、賃貸先を吟味する。

「工場幹部は、トンジュが生産する製品が市場で売れるいい商品かどうかをまず検討する。そのうえで『売れる!』と判断すれば貸すことになる」(平安南道の情報筋)

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