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朝鮮人民軍の内部で、玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部部長の処刑説が急激に拡散しているが、地方の住民たちにも広まりつつある。

参考写真:玄永哲氏(左)と黄炳瑞氏(右)/2015年4月26日付労働新聞より
参考写真:玄永哲氏(左)と黄炳瑞氏(右)/2015年4月26日付労働新聞より

新義州まで伝わった玄永哲氏処刑

平安北道(ピョンアンブクト)のデイリーNK内部情報筋は、次のように語った。

「中朝国境沿いの新義州(シニジュ)市では、玄永哲氏処刑説は口コミで広がっている。このままだと数日以内にも田舎にまで伝わるだろう」

移動の自由がない北朝鮮だが、通行証がなくてもソビ車(トラックバス)に乗れば比較的自由に移動できるため、行商人などを通じて噂は驚異的なスピードで拡散する。

さらに、中朝国境を往来する北朝鮮商人は、韓中メディアを通じて粛清情報を見聞きし、帰国後に広める。玄永哲氏処刑説が、北朝鮮の津々浦々まで行き渡るのは、もはや時間の問題だろう。

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一方、噂と同時に「恐怖政治」も着実に北朝鮮全域に広まっている。