北朝鮮の朝鮮中央通信は14日、金正恩総書記が13日、「海外軍事作戦戦闘偉勲記念館」の建設現場を訪れ、現地指導を行ったと報じた。海外での軍事作戦に参加した兵士を「英雄」として顕彰する施設の建設を通じ、対外軍事介入の正当性を内外に強くアピールする狙いがあるとみられる。
報道によると、金総書記は朝鮮労働党中央委員会の朱昌日(チュ・チャンイル)部長や、建設に動員された人民軍部隊の指揮官、設計・創作関係者らの出迎えを受け、工事の進捗状況や彫刻の制作・設置状況を詳細に確認した。
金総書記は、記念館外壁に設置される装飾彫刻板について「テーマ別の特性がよく生かされている」と高く評価し、「海外軍事作戦に参戦したわが軍人が発揮した無比の勇敢さと集団的英雄主義は、必勝の旗印として歴史に堂々と記されるべきだ」と強調した。
さらに、同記念館について「単なる建築物ではなく、わが党と祖国、人民が後世にわたり生き続ける英雄戦士たちの神聖な魂にささげる崇高な敬意の結晶体であり、彼らの誉れ高い生を厳かに輝かせる尊厳と名誉の壇上である」と述べ、その象徴的意義を強調した。
金総書記はまた、設計や造形の細部に至るまで「思想的・芸術的に完璧でなければならない」と指摘し、修正すべき課題と改善方針を具体的に示したという。その上で、建設に参加する人民軍兵士や設計士、創作家に対し、「参戦烈士の偉勲と永生の象徴として、不滅の聖なる殿堂、時代の大記念碑として立派に完成させよ」と強調した。
北朝鮮は近年、ロシアとの軍事協力を急速に深めており、ウクライナ戦争への間接的な関与や、兵器供与、人的支援を巡る観測が相次いでいる。今回の「海外軍事作戦戦闘偉勲記念館」の建設は、こうした対外軍事行動を「英雄的偉業」として位置づけ、国内世論の統制と体制の正当化を図る象徴的な演出と受け止められている。
