北朝鮮外務省の金先敬(キム・ソンギョン)国際機構担当次官が20日、アントニオ・グテーレス国連事務総長に対して「米国のスポークスマンの役を立派に演じた」と非難する談話を発表した。
同通信によると、北朝鮮が15日、南北連結道路の北朝鮮側の一部区間を爆破したことをめぐり、グテーレス氏は「自制の重要性を強調する」「全ての疎通ルートを可能な限り早く回復させることを求める」と発言した。
談話はこれに対し、「上記の問題とは何の関連性もない『国連安保理決議の順守』『朝鮮半島の完全かつ検証可能な非核化』など、紋切り型の言葉を自動返答機のように唱えて米国のスポークスマンの役を立派に演じた」とし、「国連憲章の自主権尊重、内政不干渉の原則に背馳して朝鮮民主主義人民共和国の内政に干渉する発言をためらいなくしたことについて強い不決感を示すとともに、全面排撃する」と強調した。
また、「武力衝突の可能性が現実化している朝鮮半島の現況で、厳正中立の位置に立つべき国連事務総長が偏見的な言葉をこととするのは、朝鮮民主主義人民共和国に対する米国と大韓民国の戦争挑発企図に青信号をつける行為にほかならない」と非難した。
そのうえで、「米国を後ろ盾にした大韓民国の無分別な軍事的客気によって朝鮮半島で誰も願わない事態が発生する場合、露骨な便乗と追随で好戦狂の戦争熱をあおり立てた国連事務総長も決して、その責任から逃れられないことを明白にしておく」と警告した。