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中国には、10万人以上の北朝鮮労働者がいると推定されている。本来、北朝鮮国籍者の新規雇用は、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁に違反する行為だが、中国当局の黙認の下に行われてきた。中朝関係の悪化に伴い、北朝鮮労働者を帰国させる可能性があるとの報道もあったが、現段階ではむしろその数は増えている。

中国のデイリーNK情報筋は、今年6月に北朝鮮女性が遼寧省の水産加工工場に大量に雇われたと伝えた。その後も数はさほど多くないが、追加雇用があったと証言した。

また、中国政府の取り締まりについて情報筋は、「北朝鮮女性労働者の(中国)入国は制限されたことはない」として、北朝鮮に接する遼寧省、吉林省はもちろんのこと、遠く離れた河南省や広東省にも労働者が送り込まれたと伝えた。

独立メディアのアウトロー・オーシャン・プロジェクトは今年2月、中国の水産加工工場における北朝鮮労働者の強制労働の実態を報じた。同メディアのイアン・アーバイナ記者は、半ば監禁された状態で働く彼女らとの接触を試み、20人とインタビューすることに成功した。うち17人が性的暴力の犠牲になったと報じた。

(参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為

「彼らは、私とやりたいと思ったら、突然私の体を掴み、胸をまさぐり、汚い口を押し付けて、いやらしいことをするんです」(大連の工場で製品輸送を担当していた女性)

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「彼は、性的に自分の思い通りにならないと、怒って私を蹴るんです。そして『クソビッチ(fu*kin *itch)』と呼ぶんです」(大連の別の工場で勤務していた女性)

場合によっては、工場から組織的売春に加担させられることもあり、断れば暴力を振るわれるとのことだ。また、これらの工場で作られた製品は、米国にも輸出されている。

(参考記事:北朝鮮女性を追いつめる「太さ7センチ」の残虐行為

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中国で働く北朝鮮労働者の多くは女性で、少数の男性幹部により管理される。少なくとも200人の女性が、2〜3人の男性幹部により管理されているケースが多い。彼女らは自由な外出すらままならず、中国で厳格なゼロコロナ政策が敷かれていた状況下では、ほとんど「密室」とも言える環境に置かれていた。

その後も、寮と職場を行き来するだけの閉鎖した空間に置かれている。しかも、キツイ労働の疲れを癒すどころか性上納を強要され、抵抗すれば暴力を振るわれる空間はまさに「鬼畜部屋」と言える。