北朝鮮国営の朝鮮中央通信は30日、自衛隊幹部が靖国神社を参拝したことを非難する論評「『皇軍』の亡霊が『よみがえって』いる」を配信した。
東京千代田区の靖国神社は、元海上自衛隊海将の大塚海夫氏が4月1日付で第14代宮司に就任すると発表した。1月には、陸上自衛隊の幕僚副長と陸自幹部が靖国神社を参拝。2月にも海上自衛隊の幹部らが集団参拝した。
論評は、こうした動きに対して、「世人の強力な抗議と非難に日本が『個人の自由意思による私的参拝』だの、何のといくら庇護しても、軍国化と報復主義的野望の実現のための神社参拝の真の目的だけは絶対に覆い隠せない」と非難した。
また、「『個人の自由』であれ、『私的参拝』であれ、靖国神社に参拝したこと自体が、日本が犯した反人倫的犯罪に対する露骨な賛美であり、それに「自衛隊」の内外を出入りする再侵略狂信者がその先頭に立って日本社会に国粋主義的感情を扇動していることによって、危険性はより一層高まるのである」と述べた。
そのうえで、「歳月がいくら流れ、世代が変わったとしても、変わらないのが日本の再侵略野望であり、それを傍観視すれば、人類がまたもや大きな災難をなめるようになるということは自明の事である」と強調した