北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)が7日、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)大連合部隊の砲撃訓練を指導した。朝鮮中央通信が伝えた。
金正恩氏は6日にも西部地区重要作戦訓練基地で訓練を指導しており、2日連続の軍部隊の指導となる。一方、米韓両軍は4日から大規模な合同軍事演習「自由の盾(フリーダム・シールド)」を実施。2日連続の軍部隊指導は米韓合同軍事演習への対抗、けん制と見られる。
金正恩氏の指導に朝鮮労働党中央委員会の朴正天(パク・チョンチョン)書記(党中央軍事委員会副委員長)が同行した。訓練場で、強純男(カン・スンナム)国防相、李永吉(リ・ヨンギル)総参謀長と大連合部隊長らが出迎えた。
訓練は、「大連合部隊管下砲兵部隊の火力打撃能力を威力示威と競技の方法で検閲、評価して、砲兵の戦闘動員態勢と実戦能力を向上させるのに目的を置いて行われた」と同通信は伝えた。
また、「敵の首都を打撃圏内に置いて戦争抑止の重大な軍事的任務を遂行している国境線付近の長距離砲兵区分隊の威力示威射撃で始まった訓練は、抽選によって定めた射撃順序に従って各大連合部隊から選抜された砲兵区分隊が火力陣地を占め、目標を射撃した後、命中した砲弾数と火力任務遂行にかかった時間を総合して順位を決める方法で行われた」という。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面金正恩氏は「訓練に動員された全ての砲兵区分隊が経常的な戦闘動員準備を抜かりなく整えていることに大きな満足の意を表した」と同通信は伝えた。
金正恩氏は、「全ての砲兵区分隊が実戦に進入する時刻に無慈悲で素早い打撃で主導権を握ることができるように、経常的な戦闘動員準備を整えるための活動をいっそう頑強に 行い、あり得る相異なる状況を予見した現実的で科学的な訓練目標を立てて砲兵の戦闘力を非常に高めるための実動訓練をより充実に手配し行うことで、わが軍隊の誇りであり、基本核である砲兵の威力を引き続き全面的に強化すべきである」と強調したという。