北朝鮮国営の朝鮮中央通信は8日、日米韓のミサイル情報共有システムは「穴の開いた傘」だと嘲笑する、個人名の論評を配信した。
北朝鮮は1月14日、極超音速弾頭を搭載した中・長距離個体燃料弾道ミサイルの発射実験を行った。
この際の日米韓の対応について、外務省日本研究所の金雪花(キム・ソラ)研究員名で発表された論評は「見ものは、敵対勢力が今回のミサイル情報共有システムの稼働を通じてわれわれの弾道ミサイル発射を従来より早く捕捉したと長たらしく宣伝しているが、ミサイルが着弾する前にレーダから消えて最後まで追跡できなかった事実、日本とかいらいがミサイルの射程を数百キロも違うように発表した事実があらわになって世間の笑いものになった」と指摘した。
さらに、「ミサイル情報共有策動がわれわれの『ミサイル脅威』に対処するという口実の下、アジア太平洋地域で3角軍事同盟を作り上げて自分らの戦略的ライバルを制圧しようとする米国の覇権戦略実現のシナリオによるものであることは言うまでもない」と主張。
つづけて「穴がぼつぼつ開いた『ミサイル情報共有システム』という破れた傘をかざして降り注ぐ火のあられの洗礼を防ぐというのは、馬鹿げた発想にすぎない」と揶揄した。