北朝鮮の朝鮮人強制連行被害者・遺族協会は6日、群馬県が高崎市の県立公園「群馬の森」に設置された朝鮮人労働者の追悼碑を撤去したことを非難し、原状復帰を求める声明を発表した。朝鮮中央通信が7日付で伝えた。
追悼碑は2004年、市民団体が県の許可を得て設置したもの。その後、現地での追悼式で参加者が「強制連行」と発言したことが、政治的中立を定めた設置条件に反するとして、今月2日に撤去された。
声明は「追悼碑の強制撤去こそ、20世紀に日本が働いた反人倫的犯罪の真相とそれに対する自国民の罪意識を消してしまい、われわれとの過去清算義務をどうしてでも回避し、ひいてはわが共和国にかこつけて軍事大国化の野望を実現してみようとする破廉恥な再侵略策動の一環である」と主張。
つづけて「群馬県当局は、今からでも理性と分別を取り戻し、われわれの強制連行被害者と遺族、全ての関係者に心から謝罪すべきであり、追悼碑現状復旧に自ら進んで乗り出すべき」だと要求した。