北朝鮮国営の朝鮮中央通信は22日、国家航空宇宙技術総局が21日22時42分28秒に、平安北道(ピョンアンブクト)の鉄山(チョルサン)郡にある西海衛星発射場から偵察衛星「万里鏡(マンリギョン)1」号を搭載したキャリア・ロケット「千里馬(チョンリマ)1」を打ち上げたと報じた。打ち上げは成功し、衛星は周回軌道に進入したとしている。
金正恩総書記が打ち上げに立ち合い、朝鮮労働党中央委員会の金正植(キム・ジョンシク)副部長、張昌河(チャン・チャンハ)共和国ミサイル総局長が同行した。
同通信は、偵察衛星は国家の合法的権利であるとしつつ、「敵の危険極まりない軍事的蠢動によって国と周辺地域に生じた安全環境に合致するように共和国武力の戦争準備態勢を確固と向上させるのに、大きく寄与することになる」と意義を強調。
続けて「国家航空宇宙技術総局は、今後、早い期間内に数機の偵察衛星を追加発射して、南朝鮮地域と共和国武力の作戦上の関心地域に対する偵察能力を引き続き確保する計画を党中央委員会第8期第9回総会に提出する」と明らかにした。