北朝鮮で「第1回各道・市・郡人民委員長講習会」が9月28日から10月2日にかけて、朝鮮労働党中央委員会の会議室で行われた。朝鮮中央通信が伝えた。
人民委員会とは、北朝鮮の地方行政機関のこと。法令・政令・決定・指示の執行、地方予算の編成などの権限を持つ。一般住民の思想と生活を統制する人民班は、人民委員会に属する。コロナ渦以降、金正恩政権は経済、生活を含め社会全体の統制を強めており、今回の講習会もその一環とみられる。
講習会には、各道・市・郡人民委員長と各道人民委員会の行政局長、内閣事務局の活動家が出席した。労働党中央委員会政治局常務委員会委員の趙甬元(チョ・ヨンウォン)組織書記が開講の辞を述べた。労働党中央委員会政治局常務委員会委員の金徳訓(キム・ドックン)内閣総理(国務委員会副委員長、労働党中央委員会の李日煥(リ・イルファン)、金才龍(キム・ジェリョン)、呉秀容(オ・スヨン)の各書記、党中央委員会の李煕用(リ・フィヨン)第1副部長、金金哲(キム・グムチョル)内閣事務長が講義に出演した。
講義では、「各道・市・郡人民委員長が国の地域的拠点、社会主義建設の戦略的とりでに責任を持った重い使命と本分を自覚し、活動気風と働きぶりを根本的に改善する問題が取り扱われたし、人民委員長が党の決定に対する徹底的な実行気風を確立することについて強調された」と同通信は伝えた。
また、「朝鮮労働党の人民政権強化、市・郡強化路線と政策の正当性をより深く認識し、人民の生活向上において転換をもたらせる方法論を体得した」としており、これまで以上に労働党の統制が強化されるようだ。