北朝鮮国営の朝鮮中央通信は19日、金正恩総書記の命令により、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の奇襲発射訓練を18日に行ったと明らかにした。
同通信によれば、発射訓練は「事前計画なしに2月18日の未明に下された非常火力戦闘待機指示と同日の午前8時に下達された朝鮮労働党中央軍事委員会委員長の命令書によって不意に手配された」という。
金正恩氏がサインした命令書には、「訓練にミサイル総局第1赤旗英雄中隊を動員し、大陸間弾道ミサイル「火星砲―15」型を利用し、不意の奇襲発射訓練を通じて兵器システムの信頼性を再確認および検証するとともに共和国核武力の戦闘準備態勢を刻印させ、国家核抑止力の構成部分の正確な可動性、反応性、信頼性、効果性、戦闘性に対する確信と保証を立証して見せること」が指示されていたとしている。
同通信はまた、「ミサイルは、最大頂点高度5768.5キロメートルまで上昇して989キロメートルの距離を4015秒間飛行して朝鮮東海の公海上の目標水域を正確に打撃した」と明らかにした。
さらに、「米国と南朝鮮の軍事的威嚇行為が看過できないほど深刻化している現在の情勢の下で不意に行われた大陸間弾道ミサイル発射訓練は、敵対勢力に対する致命的な核反撃能力を不敗のものに築くためのわが共和国戦略核武力の絶え間ない努力の実証であると同時に、われわれの強力な物理的核抑止力に対する徹底した信頼性の保証、疑う余地もないはっきりした実証となる」と成果を誇示した。