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徹底したゼロコロナ政策から、ウィズコロナへと急激に転換した中国。感染者が激増し、今月13日から19日までに1万2658人が死亡したと、中国疾病予防コントロールセンターが発表した。ただし、これは医療機関で死亡した人の数で、実際にはさらに多いものと見られている。

正確な感染者数はわからないが、遼寧省大連市の衛生健康委員会は、年明けの8日に1日の新規感染者数が2万8000人に達し、それ以降は減少に転じ、12日の時点では8000人に満たないとしている。そんな中、中国で働いている北朝鮮労働者の間で新規感染者が増加していると、現地のデイリーNK情報筋が伝えた。

(参考記事:中国に派遣「制裁破り」の北朝鮮労働者、少なくとも10万人…PCRで発覚

遼寧省や吉林省のアパレル工場や電子部品組立工場などで働いていた北朝鮮労働者10人がコロナに感染し死亡した。感染者全体の数については言及がない。

いずれも寄宿舎で集団生活をして、外出することなく工場と寄宿舎を往復するばかりの生活だったが、労働者を管理する幹部は比較的自由に外出できるため、彼らを通じて感染が広がったものと見られている。

感染して症状が出ても、病院での治療は受けられていない。解熱剤や鎮痛剤も不足していることから、ビタミン剤の投与しか受けられず、今月の第2週と第3週に死者が続出したとのことだ。

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そんな状況でも、工場は今月第2週から通常の稼働に戻っているが、感染が広がり死者を出した工場では、労働者の間で悲しみと恐怖、緊張が広がっていると情報筋は伝えた。

(参考記事:中国人社長に殴打され…北朝鮮の美人ウェイトレス「涙の外貨稼ぎ」

一方、中国に派遣されていた北朝鮮外務省の60代の幹部も、今月初めにコロナで死亡したと伝えられている。基礎疾患はなかったものの、コロナに感染、症状が悪化し死亡に至った。

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年末に開催された朝鮮労働党第8期第6回総会の後、今年の計画が始まり、領事館では党資金上納のプレッシャーが高まっていた。貿易関係者は週に1〜2回、領事館に集まり、事業計画を伝えて党資金を納付するなど出入りが頻繁に行われていたとのことだ。

北朝鮮領事館は重い雰囲気に包まれているが、今のところ、領事館の閉鎖立ち入り規制などは行われていない。

「(中国で)コロナで死ぬ人が増えても、北朝鮮はさほど気にしない。すべての機関や会社は、コロナの感染状況とは関係なく開いており、(警戒態勢が)特に強化されたり、統制が強まったりはしていない」(情報筋)