脱北者に偽装した北朝鮮のスパイが公安当局に新たに摘発された。ソウル地検は、国家保安法の特殊潜入の疑惑を受けている脱北者キム某氏に令状実質審査を行い、19日に逮捕した。
今回拘束された人物は北朝鮮・保衛司令部の所属で、スパイ訓練を受けたという。今年4月に中国からラオスなど東南アジアを経て入国し、脱北者に偽装して韓国に潜入した。韓国政府の脱北者を対象にした尋問過程で、脱北経緯の精密調査を受けた際に偽装スパイであることがわかった。
公安当局関係者は「キム某氏は入国後、引き続き尋問を受けていたので、スパイ活動は行えなかった。具体的な指令も、まだ受けていない」と話した。公安当局は、キム氏が他の脱北偽装スパイと繋がっている可能性も念頭に置いて、捜査を続けていることが分かった。
毒針テロも
2008年8月の元正花(ウォン・ジョンファ)事件、昨年4月の故・黄長ヨプ元朝鮮労働党書記の暗殺指令を受けて南派されたキム・ミョンホ、ドン・ミョングァン暗殺組が合同尋問の過程で摘発された。