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北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長は24日、韓国の文在寅大統領が朝鮮戦争の終戦宣言を提案したことに対して、「敵視政策」が先に撤回されるべきだと主張する談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。

文氏は21日、米ニューヨークで開催中の国連総会で一般討論演説を行い、朝鮮戦争(1950~53年)の終戦宣言を行うよう提案した。これに対して23日、北朝鮮外務省のリ・テソン次官が「時期尚早」だと反発。金与正氏の談話は、文氏の提案に対して改めて疑義を呈した形だ。

金与正氏は、「長期間持続している朝鮮半島の不安定な停戦状態を物理的に終え、相手に対する敵視を撤回するという意味からの終戦宣言は興味のある提案であり、よい発想であると思う」と評価をした。

一方、「今のようにわが国家に対する二重的な基準と偏見、敵視的な政策と敵対的な言動が持続している中で半世紀以上に敵対的であった国々が戦争の火種になりかねないそれら全てのことをそのまま置いて終戦を宣言するというのは言葉にならない」と反論した。

また、「終戦が宣言されるには、双方間に相手に対する尊重が保障され、他方に対する偏見的な視覚と毒々しい敵視政策、不公平な二重基準から先に撤回されなければならない」と強調した。

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そのうえで、「今後の言動で毎事熟考し、敵対的でないならいくらでも北南間に再び緊密な疎通を維持し、関係回復と発展展望に対する建設的な論議をする用意がある」と主張した。