皆さん、アンニョンハセヨ! デイリーNKジャパン編集長の高英起です。今日は北朝鮮と韓国の間で起こった、とても残念な事件についてお話します。
日本メディアでも大きく取り上げられましたが、9月24日、黄海上のNLL(北方限界線)の北方海域において、同海域を警備する朝鮮人民軍警備艇が漂流していた韓国海洋水産部所属の漁業監視員A氏を発見するも救助せず、射殺した上で遺体を洋上で焼却するという信じられない事件が起こりました。
事件について朝鮮労働党統一戦線部は25日、通知文を通じて韓国政府に金正恩氏の謝意を伝達しました。南北間において、たとえ間接的であっても金正恩氏が韓国に謝罪するというということは極めて異例なことです。
一方でこれを受けた韓国では、自国民が殺害されたにも関わらず北朝鮮への融和姿勢を維持し続けているとして、文在寅大統領に対する非難の声が高まっています。
いずれにしても、この事件の推移が南北関係に大きな影響を与えることは必至であるといえるでしょう。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面この事件の特徴は、金正恩体制下で初めて起こった韓国民間人の殺害という点にあります。この特徴を踏まえながら、金正恩氏がなぜ韓国に謝罪するに至った理由についてお伝えします。
最後にA氏のお悔やみを申し上げます。