北朝鮮の朝鮮中央通信は28日、日本の政治に対して「腐敗した政治は腐敗した現実を生む」と批判する論評を配信した。
日本の東京新聞は、2011年3月11日に発生した東日本大震災による津波や東京電力福島第1原発事故による避難者約47,000人の生活再建が道半ばだと伝えた。
論評は、これを引用しながら、「日本政府はすでに全ての問題が『完全に解決された』として事実を隠蔽、縮小しており、はては原子力発電所の高濃度放射性汚染水を海洋放流しようとする犯罪的悪巧みまで企んでいる」と指摘した。
また、児童虐待事件と10代の自殺死亡率の増加、さらに出生率の低下などの統計データを紹介しながら、「人権と平等、福祉をよく唱えて他国の内政をよくけなす島国の精神的・道徳的腐敗相は資本主義世界でも断然、指折りのものである」と述べた。
そのうえで、「育ちゆく新世代を反動的国粋主義と民族排外主義、黄金万能主義で手なずける社会制度で不倫背徳と弱肉強食がはびこり、極度の人間憎悪思想と利己主義が蔓延するのは必然的帰結である」と強調した。