北朝鮮国営の朝鮮中央通信は1月30日、中国・武漢を中心に感染が拡大中の新型コロナウイルスによる肺炎を巡り、「党と国家の緊急措置に従って非常設中央人民保健医療指導委員会が新型コロナウイルス感染症の危険性がなくなる時まで衛生防疫システムを国家非常防疫システムに転換すると宣布した」と伝えた。
同通信によれば「中央と道・市・郡に非常防疫指揮部が組織され、新型コロナウイルス感染症を徹底的に遮断するための事業に総力を傾けている」という。
(参考記事:北朝鮮、新型ウイルス感染を恐れ中国との貿易を全面停止)
また、同通信は別の記事で「各指揮部では国境、港湾、飛行場などの国境通過地点において検査検疫事業により徹底的に取り組み、外国出張者や住民に対する医学的監視と検病検診をもれなく進め、患者、感染が疑われる者を早期に摘発して隔離治療する問題、検査および診断試薬・治療薬を確保する問題、衛生宣伝を強化する問題などの組織事業を緻密かつ強度高く展開している」と伝えた。