北朝鮮国営の朝鮮中央通信は16日、金正恩党委員長が両江道(リャンガンド)の三池淵(サムジヨン)郡内の建設現場を視察したと伝えた。視察の日時は明らかにされていない。
自力更生を強調
同通信によれば、来年の朝鮮労働党創立75周年(10月10日)の完工を目指して進められている三池淵の再開発は、第2段階工事が終わりつつある。金正恩氏は、「三池淵郡整備の2段階工事が全般的に立派に締めくくられていると述べ、三池淵郡の邑地区は見るほど壮観だ、文字通り大変革を遂げたと感慨無量に語った」という。
同氏はまた、「今、国の状況は敵対勢力のしつこい制裁と圧殺策動によって依然として困難であり、われわれの前には難関も試練も多いが、わが人民はそのような試練の中でより強くなったし、試練の中で自分が進むべき発展の道を知ることになり、試練の中でいつも勝つ方法を学んだ」と指摘。
続けて「米国をかしらとする反朝鮮敵対勢力がわが人民に強要してきた苦痛は今やこれ以上苦痛ではなく、それがそのままわが人民の憤怒に変わったと述べ、われわれは敵がわれわれを圧迫の鎖で首を締め付けようとすればするほど、自力更生の偉大な精神を旗印に掲げて敵が癪に障るように、頭に来るように、これ見よがしにわれわれの力でわれわれの前途を切り開いて引き続き立派に生きていかなければならないと力を込めて語った」という。
視察には朝鮮労働党中央委員会の幹部である趙甬元(チョ・ヨンウォン)、金与正(キム・ヨジョン)、リ・ジョンナム、劉進(ユ・ジン)、パク・ソンチョル、ホン・ヨンソン、玄松月の各氏と国務委員会の馬園春局長が同行した。