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北朝鮮の拘禁施設と言えば、世界最悪の人権侵害国家と言われる北朝鮮の中でも、さらに著しい人権侵害が行われているところだ。

暴言、暴力、強制労働、拷問、性暴力、強制妊娠中絶、劣悪な衛生状態、処刑などありとあらゆる人権侵害が行われるだけではなく、他の国では罪に問われないような行為でも逮捕、収監される。

そんな北朝鮮の拘禁施設だが、ごくわずかながら変化の兆しを見せている。

両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、麻薬関連の犯罪で有罪判決を受け今月初めに教化所に収監された人の家に、保安員(警察官)がやってきて「毎月の面会を認めるので、行きなさい」と親切にも教えてくれたという。

家族は予約をせずに教化所に行ってみたところ、看守(刑務官)にタバコ1箱を渡すとすぐに面会を認めてくれたという。

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北朝鮮の教化所は、収監者を1級から7級に分けて、配給する食糧の量に差をつける。一番下の7級の場合は1日に与えられるトウモロコシ飯の量は100グラムに満たない。栄養失調にならないように、家族から食糧を差し入れてもらう行為は以前から行われていたが、今では以前より非常に面会がしやすくなった模様だ。

(参考記事:北朝鮮の刑務所「教化所」の実態(2)

ただでさえ劣悪だった食糧配給だが、最近になってさらに厳しくなっている。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、教化所(刑務所)への食糧配給は、昨年からまともに行われなくなり、今年からはさらにひどくなった。

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国が責任を持って行うことになっている食糧配給ができていない状態、また人権侵害が行われている状態から抜け出そうとしている教化所側の意図が複雑に働いた結果、面会が比較的容易になったと情報筋は説明した。

次のようなケースもあったという。

「ある収監者の家族が、教化所から居住地の保安署(警察署)を通じて『面会に来て欲しい』と伝えられた。保安員から『あなたの家族が栄養失調になったらしい。食べ物を送らなければ餓死してしまう。残された時間はわずかだ。早く行ってやりなさい』と急かされた」

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国際社会の強力な制裁の影響を受け、刑務所ではまず、収監者を監視する看守が食糧配給を受け取れなくなった。そのあおりを受け、収監者のほとんどは栄養失調状態に陥っている。そして、政府はまともな対策を立てていないというのに、収監者が餓死することになれば、その責任を担当の看守に厳しく問うという姿勢を取っている。看守はその責任から逃れるために、面会と食糧の差し入れを認めたというわけだ。また看守は、面会者を通じて自分と家族の食糧を確保できるというメリットもある。

国際社会は北朝鮮に対して核兵器の放棄とともに、人権侵害の改善を強く要求してきたが、北朝鮮の政府も教化所もそれを意識し、わずかながら変化の動きを見せているという見方も可能だろう。

収監者の危機を伝えられた家族は、多少苦しい思いをしても、きな粉、砂糖、ゴマ油の入った飴など、精のつく食べ物を差し入れるため努力するという。

一方、北朝鮮は建国70周年を迎える今年、大赦(大規模な赦免)の実施を決めたが、今回の教務所の待遇改善とどのような関係があるのかはわかっていない。