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韓国紙・東亜日報は5日、米韓外交筋の情報として、北朝鮮の金正恩党委員長がトランプ米大統領に対し、国内で建設しているカジノなど観光施設への投資協力を要請したと伝えた。

同紙によれば、金正恩氏の協力要請は1日、北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長がトランプ氏とホワイトハウスで会談した際に伝えられた。北朝鮮は現在、東海岸にカジノホテルなどを含む大規模リゾート「元山葛麻(ウォンサンカルマ)海岸観光地区」を造成中だ。近くには馬息嶺(マシンリョン)スキー場もある。

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核兵器開発を巡る経済制裁で、石炭や海産物の輸出、労働者の海外派遣の道を封じられた北朝鮮は、観光産業で外貨収入の不足を補おうとしていると見られる。

東亜日報によれば、韓国政府は北朝鮮のカジノ・リゾートが年間5000万ドル(約55億円)の外貨を稼ぎだすと見ているという。

一方、金英哲氏は非核化に対する補償として、「段階別」の制裁緩和の可能性も打診。この際、トランプ政権が望む完全かつ迅速な非核化も可能であるとする金正恩氏のメッセージを具体的に伝えたと見られるという。