台風10号(ライオンロック)による甚大な被害を被った北朝鮮北東部では「また台風が来るかもしれない」という噂が広まり、人々が不安に震えている。当局は10万人もの人員を動員して復旧に全力を尽くしていると宣伝しているが、的はずれなことを繰り返し、人々の怒りを買っている。
米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)の両江道(リャンガンド)の情報筋が語ったところによると、大紅湍(テホンダン)郡の協同農場は、西頭(ソドゥ)分場を除いて、水害の被害はほとんどなく、ジャガイモは1ヘクタールあたり平均30トン以上の収穫が得られた。これは世界平均収穫量を遥かに上回る豊作だ。
しかし、それに水を差すように現地では「また台風が来る」という噂が流れ、幹部も農場員も不安に駆られている。収穫期に雨が降ると、ジャガイモは数日で腐ってしまうからだ。