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中国政府がスパイ容疑で日本人男性3人を拘束している問題で、男性らが日本の公安調査庁の協力者であった事実が表面化してきた。

実は、この事実は早くから、一部のメディア関係者の間で共有されていた。しかし、彼らの身の安全にかかわる問題でもあり、日本政府の出方を見守る意味から、報道がやや慎重になっていたのだ。

ところが、政府は菅義偉官房長官が「(海外でのスパイ活動は)わが国は絶対にしていない」と断言したきりで、何らアクションを起こそうとしていない。メディアもさすがに、こらえきれなくなってきたのだ。

ここでは、公安調査庁の手法の良し悪しや、今回の件が「スパイ」に当たるかどうかについては論じるつもりはない。

指摘して置きたいのは、こうした事態が生じたときにどのように対処するか、日本政府にまったく準備がないように見えるということだ。