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秘密資金の源泉が、武器売買や麻薬密輸などの不法取引であることはよく知られている。この報告書にはそれに加え、いつ、どこで、誰が、いかなる方法で資金作りに励んだかが詳しく記されていた。

たとえば70年代から80年代半ばにかけての資金作りについて、次のようなエピソードが紹介されている。

吉在京駐スウェーデン大使のグループはスウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンランドの大使館を統括しながら、乗用車、酒、タバコ、各種電子製品などを、(外交特権を利用して)無関税で大量に購入。駐在国の民間企業に密売して巨額の外貨を定期的に稼ぎ出し、これをスイス・ベルン銀行の外務省《忠誠の資金》口座に送金した。また、高級電子製品と金製品をフィンランドを通じて東欧に密売し、これらの国々から酒、タバコを大量に購入して北欧で売りさばきもした。(中略)
彼らが無関税商品の密売で用いた方法は、駐在国の外務省と国税庁に大量の物品を免税申請した後、承認された申請書を駐在国の商社、企業または代理店に渡し、彼らから商品ではなく現金を受け取るというものだった。駐在国の商社、企業、代理店が商品の密売を行ったため安全が確保され、長期にわたる取引が可能だった。

報告書にはまた、麻薬取引をめぐる失敗談も収められている。