「ライバル」に生徒奪われ

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東京の朝鮮学校が、「存亡の危機」に立たされている。北朝鮮系の民族団体・朝鮮総連が運営する朝鮮学校は、東京都には小学校から大学まで11校が所在するが、そのいずれもが深刻な生徒数の減少に悩んでいる。

生徒数の減少自体は、いまに始まったことではない。金日成・正日親子に対する個人崇拝教育への反発や、在日2世・3世の意識変化を受けて、生徒数は1980年代から継続的に減少傾向をたどって来た。

たとえば、全国の朝鮮学校で最大規模を誇る東京朝鮮中高級学校(北区)の高等部は、80年代末には1学年400名以上を維持していたが、今年入学した高1は120名にまで落ち込んでいる。

近年ではさらに、強力な「ライバル」の台頭にも悩まされるようになった。