米戦略軍のハイテン司令官(空軍大将)は18日、カナダのハリファックスで行われた国際安全保障会議の席上、大統領から違法な核攻撃命令が伝えられても、従うことはないとの立場を明かした。
BBCによれば、ハイテン氏は「我々はこうしたことについて、よく考えている。この責任を抱えている以上、どうしたら考えずにいられるのか」と発言。大統領から違法な指示があれば「それは違法です」と伝え、合法な代替案を提言すると述べたという。
都合悪ければ殺害
違法と合法との境界については必ずしも詳らかでないが、安全保障上の脅威に対する評価の妥当性や、議会の承認の要不要などが問題になると思われる。いずれにせよ、大統領の命令を実行する前にいくらかのチェックが入るということだ。トランプ米大統領が北朝鮮を「完全に破壊する」などと発言している昨今においては、ハイテン氏の説明は若干の安心を提供してくれたと言えそうだ。
それとは対照的に、何の安心も提供してくれないのが北朝鮮である。