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そのため、丹東や延吉に要員を派遣し、強制的に連れ帰るというわけだ。無理やり北朝鮮に帰国させられたこの女性には、過酷な運命が待ち受けている。

帰国後は、保衛部に連行され、厳しい取り調べを受ける。単純に出稼ぎ目的だと判明すれば、労働鍛錬隊(軽犯罪者を収監する刑務所)送りとなり、6ヶ月ほど刑に服することになる。

しかし、中国でキリスト教関係者や韓国人と接触したことが明らかになれば、収容所送りになる可能性すらある。さらには、中国で苦労して稼いだカネをすべて罰金として取られてしまうこともある。

一方、中国公安に逮捕された場合は、オーバーステイ期間1年あたり1万元(約17万3000円)の罰金を取られた上で、国外追放となる。保衛部に身柄を引き渡されるので、過酷な運命が待ち構えていることには変わりない。