結局のところ、ストックホルム合意は拉致問題で「何かやっているフリ」をするための、アリバイ証明として使われただけではなかったのか。
安倍政権はいったい、どうやって拉致被害者を救出するつもりなのか。
先日、トランプ米大統領が来日し、拉致被害者家族と面会した。トランプ氏は、国連総会での一般演説でも横田めぐみさんのケースを取り上げて北朝鮮を非難した。しかし、それにより拉致被害者の救出が早まる可能性が、どれほどあるのか。安倍政権は、トランプ氏に拉致問題への関心を抱かせたことが成果であるかのように喧伝すべきではない。
それにトランプ氏との「完全な一致」を強調すればするほど、安倍政権は拉致問題で独自の行動をする余地が狭まってしまう。